Interview_yukimasa of Communication Design Lab 望月衛介・音楽と広告

HOME > Interview_yukimasa

行正り香 (料理家)

【広告業界に入ったきっかけ】
望月:行正さんは元々、広告代理店にいらしたんですよね。どちらの会社にお勤めだったんですか?

行正:望月さんと同じ電通です。
IMG_0434.JPG
望月:やはり広告に興味がお有りで、電通に入られたんですか?

行正:広告に興味はありませんでしたね。元々福岡の田舎に住んでいて、そのあと今度はアメリカの田舎のホストファミリーのところに行ったので、広告がどのようなものかも全く分かっていなかったんです。電通がどういう会社なのかもよく分かっていなかったですね。

望月:電通に入られたきっかけはどのようなものだったんですか?

行正:そこそこお給料の良い、いい会社は無いかな?と思って父に相談したのがきっかけです。「電気の電に通ると書いて、電通と読む会社がある。そこに電話をしてみなさい」と(笑)

望月:実際に電話をされたんですか?

行正:ええ。そうして就職が決まったんです。だから電通は入るのがとても大変な会社だとは、入社するまで知りませんでした。二年ぐらい働いたら、アメリカの大学院にでも行ってみようかなと考えていたので。良い時代だったってことですね(笑)

【プランナーとしての仕事】
望月:実際に電通に入られて、どのようなお仕事をする事になったのですか?

行正:実は企画を考える部署には行きたくなかったんです。事務とか、そういう仕事の方が良いなあと(笑)だから「それだけは勘弁してください」とずっと言っていたんです。そしたら、メンターの上司に「おまえは変なやつだな。よし、クリエイティブの部署に行け!」と言われてしまって。そうして、ものを書く部署に行く事になったんです。
でも私はアメリカに行っていたので、漢字を忘れてしまっていたんです(笑)そこで上司に正直に「漢字が書けません」と言ったら、「テレビのプランを考える部署に行け」と。そこで、テレビのプランナーとして仕事をする事になりました。

望月:その頃手掛けられた作品というのは、どのようなものだったんですか?

行正:最初はコピーを担当していたんです。デビュー作は、渡辺美里さんが出演されていた明治生命のコマーシャルで佐藤雅彦さんが手掛けられたCMに使用して頂いた「一日一個の幸せ」というキャッチコピーです。佐藤さんが入社したての私のコピーを拾ってくださって、それが初めての作品になったんです。

望月:佐藤雅彦さんはすごく有名な方ですね。いまはNHKで番組を作られたり、大学で学生を教えられたりしていますよね。

行正:佐藤さんはとても素敵な方です。色々な方とお仕事をさせて頂いてきましたが、佐藤さんほどクライアントからの要望を断らずに「考えてみます」と正面から受け止める方はいないと思いますね。
クライアントの「これも言いたい。あれも言いたい」という要望を、大クリエイターの方になればなるほど「出来ません」「これは15秒には収まりません」と否定してしまいがちだと思うんです。
でも佐藤さんはその場ですぐに否定せずに「考えてみます」と言うんですね。でも、「これだけの情報が15秒に収まるのかな?」と思って、打ち合わせの帰りのタクシーで聞いてみると「いや、入らないよ」と佐藤さんは言うんです(笑)。「入るわけは無いけれど、あの場で出来ないというのはよくないでしょう。すぐに打ち返しちゃ駄目なこともあるんだよ」と、佐藤さんには教えて頂きました。

【海外向け広告の仕事】
望月:行正さんが担当されるお仕事は、どのようなものが多かったのですか?

行正:最初のうちは日本向けの広告を作る仕事をしていたのですが、私は英語が話せるので徐々に海外向けに広告を制作する仕事が増えていきました。マレーシアやシンガポール、インドネシアや中国といった国々向けに、テレビや自動車の広告を作る仕事にシフトしていきましたね。

望月:そういった広告は実際に現地に行って作られるのですか?

行正:マレーシアだったらマレーシアで撮った映像しか広告に使ってはいけないという決まりがあったりするんです。だから、成田空港から撮影用の機材を持って現地に飛んで、現地のプロダクションの人と一緒に広告を作ったりしましたね。予算が沢山あれば、営業の方やマーケターの方と一緒に現地に行って撮影が出来るのですがいかんせん低予算なので「お前、一人でマレーシア行ってこい!」と言われて行くこともありました(笑)
IMG_0432.JPG
望月:いまは海外向けの広告は海外で作るのが主流ですよね。

行正:当時は日本の代理店がコントロールして、広告を作ることが多かったんです。例えば、中国向けの広告を日本の予算で作るであるとか。アメリカやイギリス、デンマークといった海外の国々のプロダクションに対して、私がコーディネーターのような役割として日本側のやりたい事を伝えて交渉を行い、日本からクリエイターの方々を現地に連れて行って撮影するというような事をしていました。

望月:すると、海外の仕事を沢山担当されていたんですね。

行正:そうですね。マイルが沢山貯まりました(笑)

望月「マイレージ・マイライフ」じゃないですか!それはもう、楽しかったのでは?(笑)

行正:マイルが貯まるのは楽しいのですが、あまりに飛行機に乗っていると、乗り疲れをしてしまうんですよね。出来るだけ飛行機に乗っている時間を短くしたいと思って、フライトの時には睡眠導入剤を飲んだりしていました。

望月:それはかなりのストレスですよね……。

行正:ヨーロッパ行きの便は時差への対応が楽だったんです。でも、アメリカに行く便だと中々私は時差への対応が出来なくて。ロスとの間を行ったり来たりするような仕事が、私にとっては一番きつかったですね。

【楽曲紹介1:思い出のCMソング】
望月:一曲、思い出のCMソングをご紹介頂けますか?

行正:竹内まりやさんの「ウイスキーが、お好きでしょ」を選んでみました。

望月:この曲はサントリーの角瓶のCMソングですね。

行正:はい。実は角瓶のテレビコマーシャルやポスターに出てくるお料理を作るお仕事を担当させて頂いているんです。

望月:あ、そうなんですか!

行正:元々、竹内まりやさんがすごく好きでコンサートにも行っているんです。竹内まりやさんが「ウイスキーが、お好きでしょ」を角瓶のコマーシャルで歌うと聞いた時には、スタジオにまで押しかけてしまって……(笑)

望月:(笑)

#1 竹内まりや「ウイスキーが、お好きでしょ」


【献立の考え方】
望月:行正さんは広告代理店にお勤めになられた後に、料理研究家に転身されますよね。元々、料理がお好きだったんですか?

行正:アメリカのホストファミリーの家に住んでいる時に、タダで家に住まわせてもらう代わりに男の子4人とお父さん、お母さん、私の7人分の料理を週に5日作るという事をずっとしていたんです。留学するとなると、滞在費と学費の両方が必要なのですが滞在費がバカにならないんですね。
その点、料理を作ればタダで住まわせてもらう事が出来ると(笑)。一生懸命、料理を作ってましたね。

望月:住み込みですね。子供たちがそれだけ居たら、食べる量は物凄かったんじゃないですか?

行正:洗っても洗ってもコップとかお皿が出てくるので、もうずっとキッチンにいる感じでしたね(笑)。

望月:どのようなメニューを作られていたんですか?

行正:アメリカ人は一週間に一回しか買い物をしないんですよ。買いだめをするんですね。だから、事前に「日曜日は魚の日で、月曜日は鶏肉の日で……」といった具合にたんぱく質を分けて、一週間分の献立を決めるんです。同じ鶏肉でもインド版、中国版、日本版といった具合にバリエーションを作って、それをコロコロ変えていったりしましたね。
日曜日は大抵お魚の日にしていたのですが、それがイタリア風のスープの時もあれば、フライにしてみる時もあればと、すごく合理的に考えてました。その時の経験は大きかったですね。

望月:それはすごいですね。でも、日本に帰ってくるとそういった習慣がなくなってしまったのではない
ですか?

行正:そうですね。ただ、私が料理が好きだというのを周りが分かってくると、少しずつキッチン付きの宿に泊まりに行く時なんかには声がかかるようになったりとか(笑)。先輩や同期からも「予算4000円でどうかな?」と声を掛けられて、10人分で計4万円のコース料理を作って、狭い部屋に皆を呼んで食べたりもしました。

【料理本を作る時に、考えること】
行正:実はレシピを「作り直していく」ことが私は多いんです。よく色々な本に「基本のトマトソースの作り方」とかが載っていますが、それを電子レンジで作ったらどうなるだろう?とか忙しい人向けにアレンジ出来ないか?というような事をよく考えています。料理をしたくても、時間が無くても出来ない人は沢山いるんですよね。「にんにくを5分炒める」なんて言われた途端にやる気が無くなってしまったりとか(笑)。
だから「時間」はとても大事なポイントなんですよ。現代のはたらく人達に向けて、最低限の手順のレシピを作ることが多いですね。

望月:行正さんのレシピは本になっているんですよね。最初に出版された本が「だれか来る日のメ
ニュー」という料理本としては少し変わったタイトルです。これはどのようなきっかけで出版されたのですか?

#「だれか来る日のメニュー」
978-4-579-20639-1-1.jpg
行正:この頃は、お家でパーティーをするのが流行り出した頃だったんです。いまでこそお家でパーティーをするにはどうしたらいいんだろう?という疑問に答える本が沢山出ていますが、当時はそういった本が無かったんです。そのニーズに応える事は出来ないかと思って、「だれかお家に来て、パーティーをする時に作るメニュー」というコンセプトで本を作ったんです。

望月:きっとこの本に載っているメニューも、他の本に載っている物は沢山あると思います。しかし、この本は「時代の気分」を切り取っていることが、他の本とは大きく違いますよね。

行正:それはある意味でプロデューサーのようなものだと思います。監督が居て、カメラマンが居て、俳優が居る。
しかし、誰をどのタイミングで起用するかによって出来あがるものは全く違ってきますよね。お料理の本も同じで、セットメニュー一つを考えるにしても「簡単な料理が続いたから、ここは複雑な品を入れよう」といった事を考えています。全体の時間のプロデュースに近いような事を、私は自分の本で目指しているんです。

【料理を取り巻く時間と空間のプロデュース】
望月:行正さんは、本の中に含まれる写真やエッセイもすべてプロデュースされているんですよね。

行正:私はお料理に関しては半分素人なんです。お料理教室の先生であるとか、私よりもお料理が上手な方は沢山います。そんな中で自分に出来ることがあるとすれば、よりレシピを分かりやすく書いてコミュニケーションしていくということと、食卓周りの音楽やインテリアやライティングなども含めて時間をプロデュースしていくという事なのではないかと思うんです。お料理だけでは他の方に負けてしまうので、考えた末の苦肉の策ですね(笑)

望月:なんと行正さんは食卓に合う音楽のCDも監修されているんですよね。

行正:ラフマニノフとバッハとモーツァルトの曲をそれぞれ収録したクラシックのCDを出しています。
外出先のレストランで食事をする時は、人の話し声や食器のカチャカチャという音があるので落ち着いてお料理を食べられますよね。

#行正り香監修 バッハ for DINNER&DRINK~静かで心穏やかなディナーとお酒に
513zsib4yyL._SL500_AA300_.jpg

#行正り香監修 ラフマニノフ for DINNER&DRINK~ロマンティックなディナーとお酒に
51az8RSHcFL._SL500_AA300_.jpg
でも、お家で他の人を招いてお料理を食べるときは静かなので緊張してしまうと思うんです。「なんか喋らなきゃ!」と考えてしまったり。そういう時にバックグラウンドとなる音楽はとても大事です。私は深夜になるとよくクラシックやジャズをかけるんです。だから、もしも私がクラシックを選ぶならこういうものにしますというものを、選ばさせて頂きました。

望月:まさに料理にまつわる時間と空間のプロデュースですね。

行正:料理を食べていて一番盛り上がるのは、大体食べ始めて50分ぐらいの時間かな?なんて考えて、ラフマニノフのピアノコンチェルトの一番盛り上がる部分をそこに合わせてみたりとか(笑)楽しいお仕事でしたね。

望月:そう考えると、やはり料理にも起承転結がありますね。ある意味、一つの物語ですよね。

行正:単に美味しいものを食べようと思うなら、外で食べれば十分ですよね。だから、人をお家に招いてお料理をふるまうというのは、思い出を提供するという事だと思うんです。その人が来る時間のために、お家を綺麗にしてアロマを炊いたり、お花を飾ったり。あなたのために時間を尽くします!という一種のプレゼントなんです。そのプレゼントに添える最後のリボンが音楽だったりすると思うんですよね。

【楽曲紹介2】
望月:このあたりで次の曲をご紹介いただけますか?

行正:コールドプレイの「フィックス・ユー」という曲を。女優のグイネス・パルトローのお父さんが亡くなった時に、コールドプレイのメンバーの方が書いた曲だと私は聞いています。
この曲の歌詞がとても素敵なんですよね。「I fix you」というのは「悲しい事があっても、大丈夫。僕がなんとかしてあげるからね」という意味なんです。いまは「がんばろう!」という言葉も大切ですが、「大丈夫だよ」と声をかけてあげることも大事だと思うんです。この「Fix You」という言葉がすごく私は好きなので、選びました。

#2 コールドプレイ「フィックス・ユー」


【「教養」を伝えるコンテンツをつくる】
望月:行正さんは料理の世界だけではなく、いろいろな世界に進出されていますね。いま、一番力を入れていることはなんですか?

行正:2007年に私は会社を辞めたのですが、実は「料理研究家」として料理本を出していくために会社を辞めようと思った事は一度も無かったんです。やはり会社の仕事は楽しかったですし、学ぶ事も多かったので。私が会社を辞める時に、やっていきたいと思ったのは教育コンテンツなんです。

望月:そうなんですか!具体的にどのようなものですか?

行正:私は子供が居るのですが、ある時、子供を育てていく時にどのような教材を使っていくべきかと考えたんです。すると日本には受験勉強用の教材はたくさんあるのですが、意外と「教養」を伝えるものは無いと気付いたんです。
IMG_0438.JPG
アメリカやヨーロッパにはそういったものが沢山あるんですよね。何とか会社に居ながら仕事の中でそういったものが出来ないかと色々と動いてはみたのですが、どうもそれをしていくには時間がかかりそうで。そこで上司に「何とかならないでしょうか?」とランチタイムに相談をしてみたら、「君がやりなよ!」と言われたんです。上司の方は「自分でプロジェクトを立ち上げてみたらどうだ?」という意味で言ったのでしょうが、どういう訳か私はそれを「会社を辞めて、自分でやれ!」という意味だと受け取って(笑)。
すぐに会社の総務に電話をかけて、退職金の額を確認して「このお金で、自分の理想の教育コンテンツを作るんだ!」と決めたんです。その後、上司にその事を報告しに行ったら「えええええ!」と驚かれましたけれどね(笑)

望月:それは上司からしてみたら「えええええ!」ですよね(笑)

行正:「会社を辞めろというつもりで言ったんじゃなかったんだけどな……」と言われてしまって(笑)結局そのまま会社を辞めたのですが、今考えると短いランチタイムになんという大胆な決断をしたのだろうかと。

望月:ははは(笑)もう既にそのコンテンツは形になりはじめているんですよね。

行正:今年から小学5年生、6年生の授業に義務教育として英語が導入されたんですね。そこで小学館さんより、そこで学ぶ内容をおもしろおかしく英語の歌にした本を出させて頂きました。私も歌を歌ったりしています。音痴なのですが、制作費削減のために(笑)お金があればプロの方に頼めるのですが、いまはまだトライアルなので全部自分で頑張ってます。

望月:ウェブサイトも公開しているとのことですが。
h1.gif
行正:なるほど!エージェントという子供向けのポータルサイトをつくっています。昆虫についてであるとか、宇宙の不思議やDNAとゲノムの違いであるとか、英語のコンテンツであるとか、色々な物が載っています。また勉強し直さなくてはいけなかったのですが、すごく面白かったです。教養なので、般若心経についてのコンテンツなんかもあるんですね。勉強をしていると、脳の一部分が熱くなる瞬間があるんですよ。普段使わない脳の部分を使うので、すごく刺激になりますね。

望月:自分自身の勉強という側面と、それを世の中に提供していくという使命感のような側面があるんでしょうか?

行正:教育って最大のエンターテイメントだと思うんです。日本の教育って本当に私はダメで、400人中396位ぐらいだったりして(笑)。高卒で働け!と親に言われるぐらいで。
でもアメリカの大学だと、教育がエンターテイメント化されていたんですよ。「第二次世界大戦は何故起きたのか」というようなテーマがまず設定されていて、「第一次世界大戦の戦後処理が悪かったんじゃないか?」というような意見が出ると、そこを深掘りしていく。そういった現代から過去にさかのぼっていく教え方をする先生が居たり、授業内容をゲーム化して教える先生が居たり、本当に色々で。
勉強する事の面白さというのは、私も子供に伝えたいですね。

望月:それは大きくなった時に、ものすごく為になる事でしょうね。

行正:いまはエデュケーションのフィールドに、デザインの要素はあまり無いですよね。
でも、そこに大人が真剣にデザインの要素を組み込んで行ったら、やっぱり子供は食いついてきますよね。もっと見たい!と思うでしょうし。それはある種広告の手法と一緒なんです。普通なら興味を示さないような事にも、アテンションを与える。ジャパネットたかたさんとか素晴らしいじゃないですか(笑)あの手法が教育にも活かせないものかなと思うんですよね。
IMG_0440.jpg
望月:それは大事な事ですね。難しいことを、分かりやすく。興味を持ちそうもないことに、興味を持たせる。広告の手法と子供の教育は同じことですよね。

行正:例えば、同じ小学一年生であってもそれぞれのレベルは違うんですよね。それは料理本でも同じで、みんながお料理上手だったら大層な解説は要らないんですよ。
でも、もしも料理をやった事のない人が居たら?と考えると、一番簡単で伝わりやすい方法は何だろう?と情報をエンターテイメント化したり、シンプルにしていく事が重要になるんです。そういったところでは料理本も教育も同じで、私はそういった情報をシンプルにしたりデザインしたり、エンターテイメント化していく事がすごく好きなんですよ。

望月:広告出身の血ですかね(笑)

行正:広告代理店で働かせて頂く事が出来て、本当に良かったと思います。

【文化の力】
望月:大震災が起きて、日本が危機にある中でもエデュケーションとエンターテイメントの力というのはやはり重要ですよね。

行正:重要です。やはり、最初は住む場所や食べるものが必要だと思うんです。でも、そこから先は衣食住のどれをとっても、「文化」ですよね。ファッションやおいしい食べ物、心地よい場所、音楽、アート。そういったものが付随していかないといけないと思います。

望月:これから先の日本のグランドデザインを誰がどのようにしていくのか、見ていかないといけないし提案していかないといけないですよね。

行正:何十年も先に残るものですからね。どこに桜の木を植えるのか、どこにボケの花を植えるのか。そういった事から考えていかないと。明治神宮を作ろう!というのと似たような話である気がします。きっと明治神宮を作った方も数十年、数百年先の桜の木の姿を計算しながら明治神宮を作ったんじゃないでしょうか。そういう事を考える方が必要なのだと思いますね。

望月:ぜひ、お料理の世界でもなるほど!エージェントでも新しい世界を築いていってください。本日のツタワリストは料理研究家の行正り香さんでした。ありがとうございました。

行正:ありがとうございました。

IMG_0453.jpg

TODAY'S EISUKE MUSIC SELECTION