Interview_kinnkyuu of Communication Design Lab 望月衛介・音楽と広告

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赤木 洋(CMプランナー)
小山田 正忠(NPO法人ドネーションミュージック 副代表)

【東日本大震災発生時の事】
望月:東日本で大震災が起きてしまい、今日本中が大変な状況にあります。お二人は地震が発生した時にはどちらにいらっしゃいましたか?
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小山田:普段、僕は日中はショールームで働いているのですが、地震が発生した時は海外からのお客様をお見送りする時でした。場所は大手町だったのですが、周りのビルが揺れたり、工事中の建物の上のクレーンが落ちて来そうになったりして辺りはちょっとしたパニックでしたね。その中でも特に海外の方は激しく混乱していました。

望月:海外は日本のように地震の多い国は少ないですよね。

小山田:そうですね。だから、もうどうしたらいいか分からないという感じでした。

望月:ショールームの方達は無事でしたか?

小山田:まず何をしたらいいんだろうと。日頃から(災害時の)準備をしていなかったというのもあるのですが……。とりあえず出来るだけ出口を確保した後は、皆で固まって物が落ちてこない場所で待機しました。外は人が逃げ惑っていて、本当にパニックでした。

望月:東京では全部交通機関がストップしてしまった訳ですが、その日は家に帰ることは出来ましたか?

小山田:半数以上が家に帰ることが出来ませんでした。電車が動き出すまでは皆でショールームで待機をして、電車が復旧した人から一人ずつ送り出していきました。最後に残った僕がショールームを出たのは夜中の2時過ぎだったと思います。

望月:赤木さんはいかがでしたか?

赤木:僕は会社にいました。オフィスが汐留の電通ビルの36階にあるのですが、免震構造もあり物凄く会社が揺れたんです。でも机の上の物が落ちたりはしたのですが、頭の上に物が落ちてきたりはしませんでしたね。地震の後にすぐ「このビルは安全です。」というアナウンスが入った事もあって、ビルの下の階に避難はせずにその場で待機していました。外に出るよりは、むしろビルの中にいるほうが安全だろうと。

望月:家に帰ることは出来ましたか?

赤木:僕は職場と家が近くて、歩いて30分ぐらいなんですね。海岸沿いを歩いてすぐに家に帰ったのですが、他にも周りに沢山歩いている方がいて大行列でした。でも皆さん凄くマナーが良くて、そんな中を時折コンビニによって食べ物を補給しつつ帰るという感じでした。

【ACジャパンの広告について】
望月:今回の地震では多くの人が大変な被害を受けている訳ですが、その中でも広告界に目を向けると、まずテレビをつけても広告が流れていないですよね。ほとんどがACジャパンの公共的な広告になっています。赤木さんにお伺いしたいのですが、これは何故なのでしょうか?

赤木:元々ACの広告というのは、クライアントの要請に応じて、ある商品に不具合が生じリコールになったり、会社自体に問題が発生した際に、その会社が元々持っていた広告枠をACのものに差し替えるという作業が発生し、流れるものなんですね。

望月:企業が広告を自粛するという事ですか?

赤木:そうです。例えば飛行機事故が発生した際に、その飛行機会社が持っていた広告枠を全てACのものに差し替えるというような事をします。今回の場合も同じで、日本全国のクライアントの企業の方が「今は自社のCMを流すにはふさわしくない時期だ」と判断をしているため、その枠がACに差し替えられています。

望月:ACの広告にも幾つかバリエーションがありますよね。

赤木:ACには幾つか素材があって、それらは全て放送局に提供されています。その中で放送局がどのCMを流すのがふさわしいかというのを判断し、放送しています。そのため局によって同じACでも流れているCMが違うという事はありますね。
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望月:すると何度も同じCMが流れるのも、その局の判断ですか?

赤木:そうですね。そのため今放送するACのCMをモラルに関する物のみに絞っている局もあれば、全体的に満遍なく放送している局もあります。またCMの長さについても、15秒のCMを放送する局と30秒のCMを放送する局があったりします。

望月:たまにAC以外の普通の広告が流れることもありますよね。それはクライアントの企業の方の判断ですか?

赤木:そうです。また、通常広告の他にも携帯電話各社さんが災害時の緊急伝言板サービスに関するCMを制作して流していたりもしますね。

望月:こういった流れはしばらく続きそうですか?

赤木:元々広告は明るいもので、商品を買ってもらうための物ですよね。そういった広告を今も被災地で辛い思いをされている方達がいる中で流すことがふさわしいかどうかという判断は常に問われると思います。そのため今は企業が広告出稿を自粛して、その枠がACに切り替わっているのだと思います。少なくともこの放送のオンエアから一週間、長ければ一ヶ月程度はこういった対応が続くのではないでしょうか。

望月:すると広告会社としては新しい広告を作るということを止めているのでしょうか?それは広告会社にとっては、仕事が無くなってしまうような状況ではないでしょうか。

赤木:そうとも言い切れません。既に各社さんよりCMを再開したいというお声は寄せられているんですよね。ただ、そこにお見舞いのメッセージを添えたりその企業のやっている支援活動の紹介を加えたりという形に差し替えてほしいという要望があって、そこにどのようにして対応していくかという感じです。

望月:赤木さんはACジャパンの国境なき医師団のキャンペーンを担当されていらっしゃいますよね。

赤木:ここ2年ほど国境なき医師団のキャンペーンを担当させて頂いています。ただ、この震災の中で「国境なき医師団に支援をお願いします」というメッセージのCMが流れるのは自分でもどうなのかなと感じています。

望月:実は国境なき医師団も被災地に派遣されて活躍をしているんですよね。ただ、今流れているCMのメッセージはどうなのかと。

赤木:国境なき医師団が被災地で活動をしているという情報を一緒に流すことが出来れば良かったのですが……。そのため一部の放送局ではACジャパンの素材のうち、国境なき医師団のCMは既に流れていなかったりもします。現在ACジャパンはCMを今回の震災を受けた内容の物に作り直している最中ですので、この放送がオンエアされる頃には既にそれらに映像が差し換わっているかもしれません。

【楽曲紹介1】
望月:このあたりで一曲紹介したいと思います。赤木さんが担当された国境なき医師団の一昨年の支援キャンペーンのテーマソング「BEYOND THE BORDER」です。

#1 bleür 「BEYOND THE BORDER」


【災害時のコミュニケーションについて】
望月:今回の震災の特徴として、コミュニケーションの仕方が大きく変わってきたという事が挙げられると思います。まず私たちにとって、携帯電話が全く使えなくなるというのは初めての経験ですよね。

赤木:携帯電話が被災地ではワンセグにしか使えなくなっていて、全く電話としては機能をしていません。また携帯のメールも使えなくて、唯一携帯電話からYahoo!メールやGmailを利用していた人達が連絡を取れているという状況です。

望月:阪神大震災の時の教訓として「携帯電話は使えた」というのが僕の中には凄くあったんです。でもそれすらも駄目になってしまったというのは、想定を超えた状況ですよね。

そして、その代わりに活躍しているのがtwitterです。これは小山田さんも活用されていますよね。

小山田:はい。僕も普段からドネーションミュージックの公式アカウントでツイートさせて頂いたりしています。今回、僕も家族と連絡が取れなくなってしまったんです。携帯電話が繋がらなくなってしまった他、妻が住んでいる地域が停電になってしまったためウェブも見れないと。そのため6~7時間ほど全く連絡が取れなかったんです。その点、twitterをやっている人同士だと連絡が取れていたので、家に帰ったその日のうちに妻にはtwitterに登録してもらいました。
本当に携帯電話が繋がらなくなるというのは想定していなかったので、僕にとっては凄く痛かったですね。
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赤木:twitterを利用することにより、情報を拡散することが凄く楽になったなと思います。今回の震災ではNHKがニコニコ動画で放送を始めたり、他局がUSTREAMで配信を始めるという事をしています。そういった情報がtwitterで流れてきたためリツイートをしたところ「携帯電話やパソコンでNHKが見れるんだ!」という事で情報が広がっていきました。そういった点からもtwitterは情報の拡散には凄く向いているなと思いました。

望月:例えば元ライブドア社長の堀江(貴文)さんはtwitterで何十万人というフォロワーを抱えていますよね。今回、彼の元に家族の無事を確認したいという多くのユーザーがメッセージを送り、彼がそれを四六時中リツイートしている姿が非常に新しく印象的でした。これも一つの社会貢献ですよね。

赤木:一個人がメディアとして機能するということが起きていますよね。特にフォロワーの多い方に関しては彼らの発する情報がタイムライン上に流れてきますし、情報としても非常に役に立つということが多かったと思います。

望月:一方で簡単に情報を拡散出来る分、リアルで正しい情報だけではなくデマのような情報が広がってしまうということもあると思います。これについてはいかがですか?

赤木:確かにデマが一気に広がってしまうということはあると思います。でも一方でそのデマを打ち消すという作業も物凄い速度で行われています。情報がデマであるということが判明した時点で、その事がすぐにtwitterのタイムライン上に流れてきます。デマがtwitter以外のサイトやリアルの口コミでも広く伝わっていってしまった場合には手の打ち様が無くなってしまうという事もあるかもしれませんが、twitterの中で行われている分にはそれほど気にしなくても大丈夫じゃないかなと思います。

望月:するとtwitterは秩序的に保たれていたということですか?
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赤木:そうですね。メールなどと比べるとtwitterの方がリアルタイム性がありますし、情報としても早かったですね。

小山田:twitterを利用している人同士だと情報共有は早かったでしょうね。一方でtwitterを利用していない人がデマの情報を又聞きしてしまうと、そのまま鎮火されずに広がってしまうという事があると思います。僕の従兄弟が電話を掛けてきたのですが、「明日からレインコートを着て会社に行ったほうが良い。何か良くないものが降ってくるらしいよ。」と。

望月:その情報を聞きつけた方が買ったのか、レインコートが売り切れている店もあると聞きますね。

【枝野官房長官の会見が支持される理由】
望月:twitterを利用する方というのはまだまだ限られていますよね。やはり一番のメディアはテレビです。その中、枝野官房長官が不眠不休で会見をされていますが、それについてはどのように思われますか?

赤木:非常に会見が分かりやすいと評価されています。まず原稿を読んでいない。そして、質問をした記者のほうを向いて答えています。また会見ではその時点で分かっている情報のみを述べられていて、そこから類推される事柄に関しては「ここからは……」といった具合に前置きをおいた上でご自身の考えをお話されています。そういった情報の整理のされ方は枝野さんが一番上手に出来ていると思います。だから枝野さんを応援する人が多いのではないでしょうか。
一方で政府関係者の方の中には「こういう指示をしました。」という事のみを会見で話される方もいるのですが、そこには具体的な情報というのは何一つ盛り込まれていないので、国民の苛立ちが余計に募ってしまっています。そういった点から考えても、分かりやすい枝野さんの会見に対しては皆さん非常に好意的なのかなと思います。

望月:今は地震による被害の他にも、原発の事故による被害がどうなるかという点を多くの人が気にしていると思います。そういった事柄に関しては、国民の皆さんは基本的には政府の広報を基に判断を下しているのでしょうか。

赤木:政府の広報と原子力保安院と東京電力の記者会見の情報を基に判断を下していくという感じでしょうね。今、twitterでそれらの情報をつぶやくときには、単に~らしいとつぶやくのではなく「ここのサイトにはおのように書いてある」「ここのサイトに情報がまとまっている」といった具合に情報源を明記するのが流行りになっています。だから情報を入手するのが容易になっています。でも被災地においてはそうもいかないと思います。そういったところに情報格差が生まれているのかなと感じますね。

【楽曲紹介2】
望月:もう一曲、楽曲を紹介したいと思います。Michael Jacksonで「We are the world」。

#2 Michael Jackson 「We are the world」


【音楽と支援活動】
望月:小山田さんはNPO法人ドネーションミュージックで活動をされていますが、これはどのようなご活動なのですか?

小山田:ドネーションミュージックはその名前の通り音楽で寄付をしようという団体です。リスナーが音楽を配信で購入すると、大体販売価格の50%程度になるのですが流通経費を除いた収益分を全て寄付をします。そのような音楽をドネーションミュージックと呼んでいます。

望月:寄付先の団体はどのような団体ですか?

小山田:様々ですね。ドネーションミュージックの一つの特徴は単体で音楽を作り配信するのではなく、広告主とのタイアップで音楽を作っていくという事です。そのため、広告主と相談をしながら寄付先の団体を決定していきます。例えばこれまでには国境なき医師団やアファンの森財団というC.Wニコルさんの森林活動の財団に寄付をしたりしています。

望月:企業との活動というのはどのようなものですか?

小山田:ドネーションミュージックの活動には大きく分けて3つのプレイヤーがいます。1つはアーティストです。彼らは配信する楽曲を作り、自分たちに入る印税を寄付に充てます。
次に企業です。企業は自社のCMで使う音楽をドネーションミュージックとします。企業のイメージ広告やCSRに近い内容の広告に採用されることが多いと思うのですが、CMの楽曲にドネーションミュージックを採用することでテレビに曲を流すということです。
最後にリスナーです。リスナーは曲を聴いて、その曲が好きであるとか活動に共感したというような理由で曲を購入します。その収益がNPO法人への寄付に充てられています。ドネーションミュージックの活動はこのような流れとなっています。

望月:ドネーションミュージックとしても今回の震災を受けての活動をしていくのですか?

小山田:今回の震災を受けて音楽業界でも様々な活動が始まっているのですが、ドネーションミュージックでも自分たちに何をしていくことが出来るのだろうかという事を考え、相談をしました。
ドネーションミュージックは企業と組む事で音楽を世の中に広めていくシステムになっているのですが、先ほどお話にもあった通り企業の広告活動が一旦ストップしています。今はACの広告が流れていますよね。そのため、ドネーションミュージックとして大きな活動が出来るような状態には無いだろうと判断しています。もう少し時間が経って、企業の広告活動が再開した時点でドネーションミュージックとしても被災地の皆さんに何らかの貢献が出来ればと考えており、機を待っているという状況です。

望月:色々なアーティストやミュージシャンの方々が今回の震災を受けて立ち上がっていると思うのですが、例えばどのような動きがあるのですか?

小山田:様々な動きが見受けられます。まずは楽曲を作るという動きです。今回の震災を受けて、ミュージシャンの方々が思った事や感じた事、被災地の皆さんに伝えたい思いというのを曲にして部ログや自分のサイトやYoutubeにアップをしています。多くの場合はそれで寄付をするというものではなく、無料で曲を聴いてもらってそれで一人でも多くの人に元気になってもらおうというものです。
またドネーションミュージックとも似ているのですが、音楽を配信してその収益を寄付に充てるという動きも複数ありますね。多くの場合はiTunesなどを利用するのではなく、自分のサイト上で配信をしています。チャリティーコンサートを行うという動きもあります。
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節電の動きがある事からコンサートを中止するアーティストの方も多いのですが、その中であってもシンディ・ローパーさんやNE-YOさんといたアーティストは「原発の問題も気にはなるけれども、こんな時だからこそ日本に元気を与えたい」という事でコンサートを開催し、会場で募金活動をするという事などをしています。それ以外にも国内外の著名なアーティストが先頭に立って、チャリティコンサートの呼びかけをしているという話を聞いています。
また直接楽曲を作るということではなく、自分の名前を使ってグッズを作って支援をするという動きもあります。例えばレディ・ガガさんがブレスレットを作ったり浜崎あゆみさんがTシャツを作ったりして、その収益を寄付しようと。AKB48さんやEXILEさんのように直接お金や物を寄付する事で支援をしようという方もいます。
アーティストとはまた違うのですが、iTunesが被災地の支援活動への寄付が出来る仕組みを提供したり、国内外の配信サイトで一定期間売り上げの一部もしくは全額を寄付に充てるという動きもあります。その他の事例としては、坂本龍一さんがやっている「more tree」という団体では今自分たちに出来ることは音楽ではなく寄付を促すことだとして、寄付先をサイト上で紹介しています。

望月:アーティストやミュージシャンには非常に影響力がありますよね。その力をうまく使って寄付金を集めようという動きが広まっているということですよね。

【いま、一人一人に出来ること】
望月:これから日本には様々な試練が訪れると思います。最後は個の力と言いますか、節電もそうでしたが小さな事を積み重ねていくことの強さというのが大事になるのではないかという気がしています。これからやっていこうと考えていることはありますか?

赤木:僕は広告業界でCMを作っている人間なので、CMの中から日本を元気にするようなメッセージを送ることが出来ないかなと思っています。日本中のクライアントさんも同じ事を思ってくれていますので、なるべく早くそういったメッセージを皆様の元に届け、テレビを見ても気が滅入らない様にしたいですね。やはり自分の役割というのはコンテを書いてCMを作るという部分だと思っていますので、そういった部分はしっかりとしていきたいですね。

小山田:僕は「人にやさしく」という事を考えています。地震の次の日に車に乗っていたら、ラジオから槇原敬之さんの「遠く遠く」という曲が流れてきたんです。その曲が心の奥深くにずどんと響いて、物凄く癒されたんですね。その時に「あ、自分はこんなにストレスが溜まっていたんだ。こんなに疲れていたんだ。」という事に気付いたんです。被災地の方とそれ以外の地域の方では比べようも無いかもしれませんが、それでもきっと日本中の人が今は疲れていて、ストレスを感じていると思うんです。だからこそ人に優しく、まずは隣の人に優しくしてあげたいんです。
優しさは伝達すると思うんですよ。アメリカの調査で「人に優しくされた人は、その人も他の人に優しくなる。」という調査結果の物があるのですが、それは僕は本当だと思うんです。だから、まずは自分の周りの人から優しく接していきたいなと思います。

望月:今、日本のモラルに対して海外のメディアから賞賛の声が出ていますけれども、それってまさに日本人のDNAと言いますか、優しさが伝達しているという事では無いかなと思いますね。

【音楽の力】
望月:僕自身、これから何が出来るだろうかと考えた時に、僕は音楽家なので音楽を作ることだと思ったんです。最近、改めて音楽の力を感じる事があったんです。内閣府がこの3月に自殺防止キャンペーンというのをしているのですが、昔ウッチャンナンチャンの番組でダンスを教えていた金髪の先生がある講演で登壇したんです。その先生は見るからに明るくて、番組でも凄く人気のある先生だったんですよね。だから僕は「なんでこの人が出てくるんだろう?」と不思議だったんです。実は彼は番組が終わった後、親を自殺で亡くされていて、彼自身凄く欝になってしまい5年間ほど欝の克服に苦しんだんだそうです。彼の話によると、その時に一番役に立ったのは音楽だと言っていたんです。彼自身、その講演には仲間のミュージシャンを引き連れてきていました。その時に僕は「音楽には人の心を癒す力があるんだ!」という事を改めて思ったんです。
アートディレクターの森本千絵さんが「PRAY FOR JAPAN」という活動を今一生懸命にされているのですが、彼女からメールが着たんです。実は僕は彼女からメールが着たその瞬間に曲が降りてきて、曲をその場で作ったんですよ。彼女への返信でもう曲を送っていて(笑)。彼女は凄く良いと言ってくれたんです。この曲には届く力があるかもしれない。僕の出来ることはこれなんじゃないかと思いまして、今ドネーションミュージックのサイトでもフリーダウンロードで配信をしています。今日の放送は最後にこの曲をお届けして、終わりたいと思います。
本日のツタワリストは電通のCMプランナー赤木洋さんとNPO法人ドネーションミュージック副代表の小山田正忠さんでした。ありがとうございました。

赤木:ありがとうございました。

小山田:ありがとうございました。
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