Interview_takamatsu of Communication Design Lab 望月衛介・音楽と広告

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高松聡 (クリエイティブエージェンシーground代表)

【宇宙飛行士の夢】
望月:広告の世界に足を踏み入れるまでは、高松さんは宇宙飛行士になりたかったそうですね。

高松:そうなんですよ。だから広告業界に入るなんて思ってもみなかったですし、まさか自分がクリエイターと呼ばれる人になるとは思ってもみなかったですね。小学一年生の時に宇宙飛行士になりたいと初めて思い、それから大学四年生までずっと思い続けてきたので、よもやこんな事になろうとは……(笑)。
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望月:それほどまでに宇宙をずっと追いかけ続けてきたのですか?

高松:6歳の時にアポロの月面着陸に遭遇したんですよね。子供としてぎりぎり記憶があるぐらい時の、ある種一番感受性が強かった時期に、実際に「今」アポロ11号が月面着陸をしているんだ!というのをニュースで見たんです。ベランダから月を眺めて、目で見える訳では無いのですが、「あそこを人が歩いているんだ!」と思うと、「人間ってすごいな!」と感じたんですよね。人類ってすごいな!と子供ながらに鳥肌が立つ思いがして、それ以来忘れられなくて。その時々で多少浮気をするという事はあったのですが、基本的にはその気持ちを忘れることなく理系に進んで、大学もJAXAに一番近いところにある大学に行ったんです(笑)。

望月:というと、筑波大学ですね(笑)

高松:そうです(笑)。大学の研究内容も宇宙に関係あるような内容にしたんです。そうして、いつでも宇宙飛行士になれるようにスタンバイしているつもりだったんです。

望月:実際に宇宙飛行士には応募されたのですか?
高松:大学4年の時に初めての宇宙飛行士の募集があったんです。その時に選ばれたのが毛利衛さんで、日本人として初めての宇宙飛行士になったんです。募集があると知って、僕もワクワクしながら願書を取り寄せたんですよね。願書が届いた時には相当ハイになりましたね!中に返信用封筒が入っていたのですが、そこには「宇宙開発事業団 宇宙飛行士募集係」って書いてあって。「宇宙飛行士募集係から願書が届いたぞ!」と(笑)。
願書を読むと、色々と応募条件が書いてあったんです。理系の4年制大学卒業で、身長体重がこれぐらいだと。まあ大体大丈夫だろうと思っていたんですよ。ただ、一点不安だったのが「裸眼視力が良い」ということで。確か条件は1.0か1.5だったと思います。でも僕はコンタクトで、どが付くほどの近視だったんです。内心「この条件は駄目かもしれない」と思っていたのですが、やはりルールは絶対で。願書を貰う事は出来たのですが、そこから先へは進めなかったんです。

望月:それは相当ガッカリしたのではないですか?

高松:相当ガッカリしましたね。プロ野球の選手になりたくてずっと野球をしてきた子供が、ある日突然「プロ野球選手になるためには、メガネをしていちゃ駄目だよ」とある日突然言われるような感じで……。だったら最初から言ってくれよ!と。
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望月:すると、その後ヤケになって電通に入ったんですか?

高松:短く言うとそういう事ですね(笑)。最初はNASAに行こうと思ったんですよ。でも、宇宙飛行士が夢なのに廊下で毎日宇宙飛行士とすれ違う環境と言うのもどうなのかと。かえって辛い気持ちになるかもしれないなと思ったんです。だったらいっそ宇宙やサイエンスとは出来るだけ遠い環境に行こうと。だから仕事は何でも良かったんです。
でもせっかくだから若い時からやりがいがある仕事が出来たら良いなと。仕事の内容よりも、やりがいがありそうな会社をいくつか選んで電通を選んだんです。大学三年生の時にはそんな会社知らなかったんですけどね。電気の会社かと思っていたぐらいで(笑)。OB訪問もしないままに受けたらたまたま採ってもらう事が出来たので、そのまま入ってしまったと。

【「王道」の広告営業の仕事の話】
望月:実際に電通に入られてからは、どのような仕事に就かれたのですか?

高松:まずはクリエイティブ試験を受けました。その試験の点数は悪くなかったらしいんですね。でも先
輩から「電通の王道は営業だ」「営業は電通の太陽だ」と聞いていたので、人事の方に「僕は王道を歩きたいので、営業に行きたいです」と伝えたんです。そうして、営業に配属になりました。まずは小さなクライアントから営業を始めて、徐々に新規開拓を担当するようになりました。

望月:営業の仕事は「王道」というイメージ通りでしたか?

高松:そうですね。営業と言うと物を売るようなイメージが強いのですが、広告代理店に置ける営業はプロデューサーという呼び方の方がふさわしいのかなと思います。入社の時にクリエイティブに配属になっていたら、人生面白くなかったのではないか?と思うぐらいに色々な経験が出来たので、最初の配属が営業で良かったなあと思いますね。

望月:担当されたクライアントはどのような企業だったのですか?

高松:大体の企業には大手広告代理店の営業の方が既に付いていますよね。さらに僕が入社する前の年が凄く不景気で、新規開拓は大変だったんです。だから、それこそ「第二、第三のソニーを探せ!」という感じで誰も出入りしていないような町工場に行ったりしていましたね(笑)。

望月:町工場ですか(笑)。クライアントになっていただく事は出来たのですか?

高松:いえ(笑)。もしかしたら20年後にはソニーになっているかもしれない町工場も今は広告費が無い訳で、すぐに「これは無理だな」と気付きました。そこで何らかの理由で電通が扱っていない広告主は居ないかと資料室にこもったんです。
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すると西武自動車販売という当時プジョーやシトロエンを販売していた会社の広告を電通が扱っていないなという事に気付いたんです。西武と日産が共同でやっている会社だったのでそれぞれ担当の代理店が広告を担当していたのですが、ここには付け入る隙と言いますか、広告を扱うチャンスがあるのではないかと。そこで、僕は車が好きなのですが、まずシトロエンを買って本社にユーザーとして出向いたんです。相手もユーザーの話を聞かない訳にはいかないので、色々と話をしてから「実は広告代理店の者なのですが……」と切り出してプレゼンをして(笑)。そうして得たシトロエンの広告の仕事を若い頃は担当していましたね。

【営業からクリエイティブへの転機】
望月:高松さんはその後クリエイティブ局に移られる訳ですが、これは何かきっかけがあったのですか?

高松:最初は広告に何の興味も無くて、単にやりがいがあれば良いかなと言う感じだったんです。でも、皆そうだと思うのですが、広告会社に入って毎日広告に触れていれば広告に興味が湧いてくる訳です。すると、他の人が作った広告を「これ良いですよ!」と勧める仕事よりも、自分で作った広告を「良いと思います」と勧める仕事の方が自分の中で腑に落ちるような気がしたんです。きっと自分が自動車会社に入ったとしても、きっと車の企画をしたくなっただろうなと思うんです。最初は財務や経理をしていたとしても、やっぱ自動車会社に入ったなら車の企画をしなくちゃ駄目だろ!と。そうして段々広告を作りたいなと思うようになって、営業局に居る頃からちょくちょくと自分でも広告を作っていたんです。

望月:営業に居た頃から自分で広告を作っていたんですか?

高松:もう時効なので話してしまいますが、自分が書いたコピーをプロのコピーライターが書いたものとしてクライアントの元に持って行って「どうですか!いいでしょう?」とプレゼンをしたりもしましたね(笑)。「いいねえ」と実際に採用になったりもして。

望月:それは「僕が作ったんです」と言ったら駄目なものなんですか?

高松:それで通じる場合もあるのですが、やはり凄く大事なキャンペーンになってくるとクライアントも気合が入ってたりするんですよね。あるクライアントさんの重要なキャンペーンのプレゼンの時のことだったのですが、クリエイティブディレクターが「今回のキャンペーンのコピーライターは営業の高松が最適だと思うので、彼に担当してもらいます」と言った途端にクライアントさんの機嫌が非常に悪くなったという体験をしたんですよね。「この重要なキャンペーンのコピーを営業がやるとは何事なんだ?」と。その時は、コピー自体は良い評価を頂く事が出来たんです。しかし、最終的に頂いた言葉は「コピーは良いが、コピーライターが駄目だ」と。

望月:きつい言葉ですね……。

高松:これは自分自身がクリエイティブ局に移って、コピーライターという肩書を持たない事には堂々と仕事が出来ないなと。こそこそとでは無く堂々とクリエイティブ局でクリエイティブをしよう!とはっきり意識するようになりました。

【楽曲紹介1】
望月:この辺りで一曲ご紹介頂けますか?

高松:カップヌードルのキャンペーンを4年間担当させて頂いていたのですが、一番最初の「NO BORDER」というキャンペーンが自分の中で非常に思い出に残っていて。
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丁度9.11の直後の頃にプレゼンをしたキャンペーンで、「平和」をテーマに「世界の国境がいつか無くなれば良いのに」というメッセージを込めたものでした。キャンペーンの主題歌のMr.Childrenの「タガタメ」という曲は今時珍しいぐらいにストレートに反戦を描いた曲なんですね。当時はCDにはなっていなかったですし、それほどオープンに歌われている曲でも無かったのですが「この曲を是非キャンペーンに使用したい」と小林武史さんの元にお願いしに行ったところ、「やろうとしている事が通じているし、良いのではないか」とOKを頂いて曲を使えるようになったんです。そういった事もあって、凄く思い出深い曲です。

#1 Mr.Children「タガタメ」


【世界初の宇宙CM】
望月:クリエイティブ局への転局というのはスムーズに出来たのですか?

高松:転局にはまず転局試験と言うのを受けなくてはいけないんです。そして、その試験を受けるには直属の上司の了解が必要なんです。でも上司には「今抜けられると困るから、来年にしてくれないか」と。

望月:クライアントとの良好な関係と言うのを考えると、上司はそう言うでしょうね。

高松:クライアントとの関係が良いと異動はしないというのが当たり前の会社なんですね。だから、関係が良好なままに一年が過ぎると「もう一年……」と。それを何年か繰り返す中で、ある日クリエイティブ局への転局試験の概要を見ると「あれ、俺制限年齢超えてる……」と(笑)。

望月:ここでまた挫折が……(笑)。

高松:その時点で正式な方法でクリエイティブ局に転局する術は無くなってしまったんです。これはもう既成事実を積み重ねるしかないなと。そこで僕はまず「宇宙でCMを作る権利」と手に入れるという動きをしたんです。電通に入ってからずっと宇宙の事は考えないようにはしていたのですが、やっぱりちょくちょく気にはなっていて(笑)。
当時、宇宙開発事業団が国際宇宙ステーションの民間利用アイデアというのを募集していたんです。そして、選ばれた一企業ないし大学は実際に国際宇宙ステーションで実験が出来ると。それに応募をしたんです。もっとも勝手に電通の名前を使う事は出来ないので、個人として「宇宙空間におけるコマーシャルフィルム撮影のフィージビリティの確認のための研究」をしたいという名目で応募をして。
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それが二次選抜を通って、いよいよ残り三者という段階に進んだ時に当時の上司である営業局長の方に相談をしたんです。「もしこれが通ったら、宇宙でCMを作って良いですか?」と。そこで営業と言う立場でありながら、宇宙でCMを作るプロジェクトに関しては堂々とやって良いと許可を貰いました。クライアントも自分の担当するクライアントに限らず、電通内のどのクライアントでも構わないと。当時の営業局長は石井直さんという、今は電通の社長になられた方なのですが流石社長になられる方は判断が大きかったなと今でも感謝しています。そこで大塚製薬さんを訪問し、「ポカリスウェットのCMを宇宙で撮影しませんか?」とプレゼンを行いました。

望月:決まったら、世界初のコマーシャルになりますよね。

高松:普通は「本当ですか?」「ロケット落ちたらどうするんですか?」「そもそも高松さんって何者ですか?」と簡単には決まらないような話だと思うんです。何せ、訪問する時に僕は「名刺忘れちゃいまして……」と営業という身分を隠して、CMプランナー風に話をしていましたから(笑)。でも、実際にはプレゼンから3時間後に「CM決まりました!」と連絡があったんです。役員まで話が一気に上がって、「やれ!」という事になったみたいで。大塚製薬さんは凄い会社だなと思いましたね。

望月:そうして晴れてクリエイティブ局に転局する事になるのですね。

高松:実際にこのCMを撮る事が出来、TCCというコピーライターの賞を頂いたり、カンヌで金賞を頂いたりしました。そして、それがニュースに出る度に「高松聡(第十九営業局)」と書かれている訳です。大分不自然な感じがして……(笑)。

望月:その時はまだ営業だったんですね(笑)

高松:受賞リストに名前が出る度に「なんで第十九営業局……?」みたいな変な感じになる訳です(笑)。そこで若干超法規的な措置として、クリエイティブ局に転局する事になったんです。

【「NO BORDER」とカップヌードル】
望月:先程流しましたMr.Childrenの「タガタメ」をテーマ曲とする「NO BORDER」キャンペーンは「平和」という大きなテーマとカップヌードルを結び付けた、色々な意味で非常に大きなキャンペーンだったのではないですか?
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高松:カップヌードルって味も形も30年以上変えていないんですよね。だから、もはやコミュニケーションしなくてはいけない事って無いんですよ。味も形も名前も認識率百パーセントなんです。去年と今年で変わった事も特に無いと。こうなると、一体何をコミュニケーションすればいいんだろう?と逆に悩むんですね。そして、やはり「カップヌードルだから出来る事」「カップヌードルにしか出来ない事」をコミュニケーションしていくべきだろうと。そういう事って、きっとコカコーラとかカップヌードルぐらいの商品じゃないと出来ないと思うんです。カップヌードルって世界百何十カ国で食べられているんです。食べ物に国境は無いといいますが、本当にそうだなと私自身思ったんです。

食べ物に国境は無くて、美味しいものは美味しいし不味いものは不味い。悲しい時は悲しいし、泣きたい時は泣きたい。人間って基本的な部分はそんなに変わらないはずなのに、どうして人間はこんな事になってしまっているのだろう……と。だから、カップヌードルという商品を通じて「食べ物に国境が無いように、僕たち人間の間にもやたらめったら線を引くのは止めようよ」と提案をしてみようと思ったんです。その提案を受けてくれるかどうかは賭けではあったのですが。

望月:その提案が見事にハマりましたよね。最終的にはカップヌードルのキャンペーンでも宇宙を扱われていますね。

高松:「NO BORDER」というキャンペーンを思いついたのは、ポカリスウェットの世界初の宇宙CMを作っている時だったんです。NASAが撮影した地球の映像を嫌と言うほどに見て、世界初の宇宙CMがどのようなものになるべきかを会議室で検証していたんですね。で、「少し休憩しよう」と映像をテレビに切り替えた時に、ちょうど9.11のテロが起きたんです。その落差が余りに大きすぎて……。さっきまでずっと宇宙の視点で地球を見ていたのに、急に9.11のライブ映像に切り替わった訳で、ショックだったんです。宇宙から見たら国境なんて見えないじゃないですか。人間が作ったもので、元々無かったものですから。そこで「NO BORDER」と。人間が作ったものだったら、人間が消せるんじゃないか?と。そこで「NO BORDER」キャンペーンの最終回でもう一度宇宙に行って、「宇宙から見たら国境なんて見えない」という事を伝えるというのを約束した上で、プレゼンをしたんです。

望月:見事にハマりましたね。

高松:「NO BORDER」の二年間のキャンペーンの間にもう一度宇宙に行って、宇宙CMを作るというのは実は結構大変で。一回目はあくまで「研究」だったのですが、その研究はもう終わっているので二回目はビジネスとしてやらなくてはいけなかったんです。乗り越えなくてはいけない壁が沢山ありましたし、この頃に宇宙ロケ専門の会社として「Space Films」という会社を設立したりもました。

望月:何だか高松さんの昔の夢に立ち戻って来ているような感じがしますね。

【楽曲紹介2】
望月:この辺りでもう一曲ご紹介頂けますか?

高松:この番組に相応しいか躊躇もしたのですが……。宇宙でCMを撮るというところから、さらに昔の夢に近づいていくような活動を今はしているんです。そのために新しく会社も作りました。「今の気分」という事で、スター・ウォーズのメインテーマを。

#2 ジョン・ウィリアムズ「スター・ウォーズ メイン・テーマ」
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【宇宙旅行専門代理店】
望月:幼少の頃からの宇宙への夢がまた一歩近づいているという事で、実は会社を立ち上げられたんですね。

高松:「宇宙」と言っても、これまでは本業である広告と近い事ばかりをしてきたんです。宇宙でCMを撮るためのSpace Filmsという会社を立ち上げたり。ただ、自分で宇宙に行ける訳ではないですよね。でも、いよいよ多くの人が宇宙旅行に行ける時代が目前にまで来ているんです。

望月:宇宙旅行が目の前ですか。

高松:日比谷交差点ぐらい目の前ですね(笑)。来年か遅くとも再来年にはレギュラー・フライトで多くの方が宇宙に行けるようになるはずです。この宇宙旅行を多くの方に紹介し、販売する宇宙旅行専門の代理店を立ち上げようと。

望月:宇宙旅行しか売らないんですか?

高松:宇宙旅行以外は売らないです。そこで宇宙旅行専門代理店Space Travelを立ち上げました。

望月:ベタな名前ですね(笑)

高松:一応はカッコイイ名前も沢山考えましたよ(笑)。でもやっぱりスター・ウォーズとかスター・トレックとか分かりやすい名前の方が良いなと。Space Travelって会社が実際に東京にあって活動をしているってこと自体がちょっとSF的じゃないですか。本当かいな!と。その本当かいな!感をマックスにしたかったので、Space Travel社で良いじゃないかと。あと数カ月の内には実際にお客様に宇宙旅行を紹介していきたいなと思ってます。
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望月:夢実現!って感じですね。やはり高松さんは最初に宇宙に行かれるのですか?

高松:やはりお客様に売る以上は、まず自分が視察をするという事をしないと自信を持ってお勧めは出来
ないですからね。だから、仕方なく……(笑)。

望月:まさか出張とか言わないですよね?

高松:これは完全に出張ですね!世界初の宇宙出張を目指して今は頑張ってます。行き先ボードに「出張(宇宙)」と書くのが夢なんですよ(笑)。

望月:行くための船というのはもうあるんですか?

高松:来年再来年ぐらいに実現しそうな会社がメジャーどころで二社ありますね。一社は国際宇宙ステーションに世界初の宇宙旅行者を送りだす事に成功しているSpace Adventuresというアメリカの会社です。もう一社はヴァージンエアーの子会社のVirgin Galacticaです。どっちも名前がベタですね(笑)。

望月:値段的にはどれぐらいで行けそうな感じなんですか?

高松:為替とかもあるので大体なんですが、800万から2000万ぐらいですね。

望月:あ、億とかの単位じゃないんですね。

高松:去年宇宙ステーションに行かれた方は40億とか払って行かれているんですよね。でもこれが800万となると高級外車より安いと。超大金持ちの方が宇宙に行くって時代じゃなくなるかもしれないなと。宇宙に行きたくてしょうがない!っていう宇宙オタクの方って結構いると思うんです。後は宇宙オタクじゃないにしても、宇宙から地球を見たら何かインスピレーションが湧くかもなあというアーティストの方とか。そういう方がちょっと頑張れば宇宙に行けるって言う時代になるかもしれないなと楽しみにしているんです。そのためにも、「宇宙ローン」を設定できないかなと考えてまして(笑)。

望月:自動車と同じような感覚ですね(笑)

高松:月々7万円でボーナス時30万円のローンで宇宙に行けるとなれば、これはかなり色々な人が宇宙に挑戦できるんじゃないかなと思うんですよね。

望月:是非、宇宙旅行をお考えの皆さんは高松さんのSpace Travel社にお申し込みを!まだまだお話を聞きたいのですが、残念ながらお時間が……。本日のツタワリストはチーフクリエイティブディレクターの
高松聡さんでした!ありがとうございました。

高松:ありがとうございました。

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